歯ぎしりはストレス発散という役目があります。歯ぎしり・食いしばりは無意識にするものです。無意識だからこそ、加減をせずに過度の力がかかってしまいます。この結果、色々な悪影響を及ぼすことが分かっています。
・歯の破折(歯が割れてしまう)
・詰め物が取れる
・歯周病が進む
・頭痛
・腰痛
・肩こり
・顎関節症
歯ぎしりも食いしばりも多くの人は自覚していません。
「歯ぎしりを言われたことはないので、やっていません。」
「口を開いて寝ているから歯ぎしりはしていないと思います。」
このように言う人も多いのですが、音がする歯ぎしりは20%しかないと言われています。
また、一晩じゅうしているものではないので、口を開いて寝ているからやっていないとは言えません。
実際に、お口にマウスピースを入れて寝てもらうと、歯ぎしりはしていないと言う人でも、ほとんどの人がやっているのが分かります。
日中の食いしばりにおいても、気がついている人は少ないのですが、意識してもらうと、多くの人がやっていることに気がつきます。
歯周病は進行するにつれて、骨まで破壊していく疾患です。当院では、そのような重度の歯周病へと進行してしまった方向けに、「歯周外科治療」と「歯周組織再生療法」を行なっています。この治療を行うことで、抜歯を回避することができます。
歯ぎしりや食いしばりの主な原因はストレスによるものだと言われています。
ストレスによって睡眠が浅くなると、咬筋に力が入ってしまい歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。
またストレスや不安を感じていると、無意識に上下の歯を合わせて強く食いしばってしまうことがあります。集中して作業をしている時や運転中の交通渋滞など、ストレスを感じる状況で起こりやすいです。
噛み合わせに問題があると、歯や顎に余計なストレスがかかり、歯ぎしりや食いしばりが引き起こされることがあります。
歯を噛み合わせた時に、一部の歯が強く当たっている場合や、歯の詰め物や被せ物の高さが合っていない場合、歯ぎしり・食いしばりの原因になっている可能性があります。
スポーツをしている時や集中する時に歯を食いしばることが癖になっていることがあります。小さい頃から行っている場合や、いつの間にか癖になっている場合が多いでしょう。
このような方は、睡眠中にも歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群がある場合や、眠りが浅いなどの睡眠障害がある場合は、就寝中に歯ぎしり・食いしばりを起こしやすくなります。
寝る前の飲酒やカフェインの摂取も眠りが浅くなる要因となるので、注意しましょう。
また、高い枕や合わない枕を利用していると、歯ぎしりや食いしばりを起こしやすい姿勢になっていることがあります。
歯が生えてくる乳幼児期、また乳歯から永久歯の交換時期に、歯ぎしりや食いしばりが見られることがあります。
これらの多くは、治療の必要のないものです。
歯並びや噛み合わせが完成する途中の段階にあたるため、顎の位置が定まらず、歯ぎしりや食いしばりを起こすことがあります。
歯が大きく削れたり、割れたりしなければ問題ありません。生え替わり完了まで様子をみるようにしましょう。
歯ぎしりにより根元がへこんでしまった
歯が欠けてしまっている
詰め物が取れてしまっている
内側の骨がごつごつ出っ張っている
歯ぎしりをしていると、口腔内に次のような所見が見られるようになります。
・歯の根本がへこむように削れる
・歯が欠ける
・詰め物が取れる
・顎の骨の内側がゴツゴツとでっぱってくる
歯が削れたり、欠けると、しみるようになることや、痛みが出ることもあります。
歯ぎしり・食いしばりの自覚が無くても、お口の中にこれらの変化が見られる場合は、無意識のうちに歯ぎしり・食いしばりをしている可能性が高いです。
歯や顎への悪影響が大きくなる前に、歯ぎしり・食いしばりの対策をするようにしましょう。
歯ぎしり・食いしばりが起こるのには、いくつかの原因があります。
複数の原因が重なり合っていることもあります。
当院では、患者様一人一人のお口の状態を検査し、癖などの習慣をお聞きしながら、原因に対してアプローチをしていきます。
日中の食いしばり対策は、まずは自分で気づくことです。
食いしばりを意識するように心がけ、食いしばりに気づいたら、顎の力を抜いて上下の歯を離すようにしてみましょう。
何かに集中している時に起こしやすいので、患者様自身で食いしばらないように暗示をかけるようにするのもコツです。食いしばりをしやすいタイミングに気づいたら、その時目に見える所に「上下の歯を離す」など紙に書いて貼っておくのも良いでしょう。
スプリント・マウスピースとも呼ばれます。
寝ている時は噛む力をコントロールできないため、歯ぎしりや食いしばりの時の噛む力は想像以上に大きく、体重以上の力になっていることもあります。
就寝中は自分で意識することが難しいので、ナイトガードを装着して、歯ぎしり・食いしばりによってかかる力を分散させます。
ナイトガードは保険診療での作製が可能です。型取りをして、自分専用のナイトガードを作製していきます。
市販されているものもありますが、一人一人に合った形態になっていないため、改善しないばかりか、顎や歯に過度な負担がかかってしまうこともあるので、おすすめはしていません。
歯ぎしり・食いしばりの原因に噛み合わせの不具合がある場合には、噛み合わせを治す治療で、改善することがあります。
噛み合わせを僅かに治したい場合には、削って微調整をします。
噛み合わせはとても繊細なものです。僅かに高さが合っていないだけでも違和感を感じることがあります。歯や被せ物・詰め物を削って微調整できる場合には、一度にたくさん削らずに様子をみながら少しずつ調整します。
噛み合わせに大きな歪みがある場合には、矯正治療をして治します。
矯正治療で歯並びと噛み合わせが整うと、歯ぎしりや食いしばりのリスクが少なくなります。
整った歯並び・正しい噛み合わせは、歯ぎしり・食いしばりのリスクを減らすだけでなく、むし歯や歯周病のリスクも減らし、お口の健康を保ちやすくなります。
就寝中の歯ぎしり・食いしばりは、睡眠時の環境が影響している可能性があります。
寝る前のアルコールやカフェインの摂取はなるべく避け、自分に合った高さの枕を利用して、熟睡できる環境を作るようにしましょう。
睡眠時無呼吸症候群や精神的な影響などによる睡眠障害がある場合には、対応の診療科を受診し、睡眠環境を改善できるようにしていけると良いでしょう。睡眠環境の改善は、歯やお口の健康だけでなく、全身の健康を維持するためにも大切です。
原因となっているストレスをコントロールすることも重要です。ストレスを溜め込まないよう趣味やスポーツなど、発散方法を見つけられると良いと思います。
歯ぎしりや食いしばりは無意識下で行っていることが多く、自分では気づきにくい事があります。夜間の歯ぎしりは周囲に指摘されて気がつくこともありますが、音がしていない場合は気づかないままでいることも多いでしょう。
歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎に大きな負荷がかかるため、対策をしないままでいると、歯の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
定期検診では、むし歯や歯周病のチェックだけでなく、歯ぎしり・食いしばりの状態もチェックすることができます。
当院では、歯ぎしりや食いしばりも含め、お口の健康を総合的にサポートさせていただきます。
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